大げさなタイトルをつけましたが、お金持ちと言われる方は、読書を重要視しています。元日本マイクロソフトの社長成毛眞氏は、「時間がないなら、読書の時間をする時間を買えばいい。」という信念のもと、読書の時間を作るために通勤の2時間をタクシーにするほどだったといいます。なかなか普通の人にはできないことですが、それほど読書を重要視しているということです。
3年半で3,000冊読んだ孫正義
孫正義は、年収96億円、総資産2.6兆円と言われています。すごい額ですよね。しかし、ここまで来るには、常人には想像できないほどの苦難を乗り越えてきた結果だと思います。
彼は、高校時代、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」を読み、脱藩にあこがれ、高校を中退し、渡米することを決意します。そして、語学学校を経て、カリフォルニア大学バークレー校に入学しました。在学中に、自動翻訳機を開発し、さらに、この自動翻訳機をシャープに売却することで得た1億円を元手に、アメリカでソフトウェア会社を起業します。すごい行動力です!
その後、アメリカの会社を売却し、日本でソフトバンクを創業するのですが、ここで大きな苦難に襲われます。創業からわずか2年で、重度の慢性肝炎を患い、医者からは、余命5年と宣告されるのです。しかし、彼は、当時成功率70%であった、ステロイド離脱療法を行うことを決意し、約3年半の入退院生活の末、改善に向かいます。
その入退院を繰り返した3年半の間、ベッド上での時間を有効活用しようと実践したのは読書でした。「ランチェスターの法則」などの経営書や、歴史書、コンピュータ関連書……。
あらゆる種類の本をなんと3,000冊以上買い込んで貪り読みました。
後年、この読書をした期間が、自分の血となり肉となった。と振り返っています。
成功した著名人は、読書を大切にする
前項では、孫正義氏の読書例を書きましたが、世界の成功した著名人のほとんどは、読書を重視し、成功した一因に挙げる方も多くいます。
ビルゲイツ
マイクロソフトCEOで世界大富豪TOP10にも選ばれているビルゲイツもかなりの読書家です。彼は、1週間の「考える週」を定期的にとっており、じっくりものを考え、本を読むための時間として利用しています。80年代からずっとこの習慣を続けており、会社が急成長してからも中断することはありませんでした。
ウォーレンバフェット
著名な投資家バフェットは、1日に5、6時間をかけて新聞5紙を読み、さらに500ページの財務資料にも細かく目を通しています。
マークザッカーバーグ
Facebookの共同創業者兼会長兼CEOであるマークザッカーバーグは、2週間に1度は必ず本を読むようにしています。
デビッド・ルーベンシュタイン
投資会社カーライル・グループの共同創業者であるデビッド・ルーベンシュタインは、1日に新聞8紙と、1週間に本6冊を読みます。
読書をする習慣を作る
世界の成功した著名人は、読書を重視していることがわかりますが、我々日本人はどうでしょうか?
全国大学生協連によると、“1日の読書時間が0分” という大学生は53%と半数を超えており、そして、マイナビ調べの「社会人の読書量」によると、“1か月に読む本は0冊” というビジネスパーソンが約4割を超えているそうです。
読書しない理由は?
読書をしない理由は、「読書をする時間がない!」と「そもそも本を読む(活字を読む)のが苦手だ!」に分かれると思いますが、これらは基本的には解決できる理由です。
経験即ですが、読書を読む時間を作ることは、実際難しくはありません。1日10分でも作れれば、本は読むことができます。10分も作れない人はいないでしょう!
また、本(活字)を読むことが苦手というのも、本の読み方がわかってないということがほとんどではないでしょうか?本を読むポイントをしっかりつかみ、消化すれば、苦手意識もなくなり、スムーズに本を読むことができます。
本を読んで仕事に生かしたい!
今は、本を読めてないけど、ほんとは本をたくさん読み、仕事に生かしたいと考えている方も多いのではないでしょうか?
1日10分でも本を読むと、1か月で300分、1年間で3600分=60時間の読書時間を作ることができます。1日30分だったらどうでしょう?1800時間の読書時間を作ることができるのです。日々の積み重ねはすごい結果を生みます。
これができれば、あとは本を読むポイント(コツ)を覚えることです。
ここでちょっとしたコツなのですが、実際に読む時は見出しを中心に「流れ」と「概略」だけを繋いで全体像を把握していきます。そして、「どこを読めば、知ったかぶりして内容を語れるか」を考えながら改めて読んでいくことです。
これを行うことで、本の全体の流れがつかめ、読みやすさが格段にアップします。
この読書法(速読法)は、元福岡県立高校公民科教諭の寺田昌嗣(てらだ・まさつぐ)氏の著書「フォーカスリーディング」詳しく書かれています。
寺田氏は、現在、速読技術と独自に開発した高速学習メソッドとを体系化した「アカデミックな読書法」の完成を目指して、九州大学大学院(教育学)博士後期課程に在籍し、「読書教育」と「学習戦略」の研究に取り組んでいます。
ご興味のある方は、現在、無料キャンペーン中ですので、是非読んでみてください。
*送料のみかかります。
本の読み方がわかれば、読書量は格段に増えていくと思いますので、是非、ご参考ください。
「フォーカスリーディング」目次
理論編
第 一 講
あなたがはまりがちな"読書のワナ"
1「要領のいい読書」と「勘違い系の読書」とは?…028
2本を読むと思考力が衰える?…033
3わかったつもりが成長のジャマをする…038
4たくさん読むから悪くなる…041
5オススメ本に安易に手を出すな!…045
6「がんばって読もう」と思うと本は頭に入らない…050
理論編
第 二 講
読書に何を求めるのかをはっきりさせる
1読書の目的を明確にする…062
2リターンを最大化する読み方を考える…066
3リターンは二系統を意識しよう…071
4TPOを踏まえた読書を目指せ!…075
鍛錬編
第 一 講
速読は体育会系のノリで身につける
1反復練習なしに速読術は身につかない…082
2眼と鎮まりとフォーカスをコントロールする…086
3達人へと至る三つのステージ…090
4体育会系メソッド五つの原則…095
鍛錬編
第 二 講
「体」を極める
1本は立って読め、さもなくば正座だ!…100
2呼吸を感じ続ける…104
3眼は前に、心は後ろに…108
・一点集中トレーニング…110
4「見る」を極める…114
・[レベル1]集中力スムーズ移動トレーニング…116
・[レベル2]集中追跡トレーニング…119
5フォーカスを変えよう…122
・[レベル3]スムーズ追跡トレーニング①…124
・[レベル4]スムーズ追跡トレーニング②・第一段階…128
・[レベル4]スムーズ追跡トレーニング②・第二段階…130
・[レベル4]スムーズ追跡トレーニング②・第三段階…132
6「読めた」⇔「読めなかった」の間をつかむ…136
・視野と入力レベルのコントロール…141
7文字はやわらかく包みこめ…144
・入力レベル調節トレーニング…146
鍛錬編
第 三 講
「技」を極める
1理解度をシフトしよう…154
2トップダウンでつなごう…159
・先行オーガナイザーの実験…161
3擬似的な速読で感覚を磨こう…164
・擬似的速読トレーニング…165
4スキミングとスキャニングを駆使しよう…168
・スキミング・トレーニング…170
・スキャニング・トレーニング…173
鍛錬編
第 四 講
「心」を極める
1「速さ」の価値を高めよう…176
2二つの△を書いてみよう…178
3TPOで攻略しよう…181
4アンテナと受け皿を育てよう…184
5「一冊一〇分」を完成させよう…187
実践編
最終講義
フォーカスの力を最大限引き出す読書術
1戦略的に〝積ん読〟しよう…194
2「その先」を見極めよう…199
3重ね読みで「体」を磨こう…201
4無駄なメモは取るな、線と付箋で十分だ…209
5名文の筆写で言葉を磨こう…215
6耳からの読書で言葉をインストールしよう…218
7成長志向で読書を楽しもう…221
おわりに…224
参考文献リスト…228
[巻末付録]フォーカス・リーディング補助教材…231